2016年10月1日土曜日

Japan League 2016 Part 2

こんにちは。2年生のみついです。
ちょっと(?)遅くなりましたがジャパンリーグの結果を報告します。

今回の大会では全日本選手権のおかげで仮とはいえ遂にFIDEレートがつき、そのレートでドローが組まれました。
そのレートは1822。JCAレートが1491であることを考えると大分差があり、普段とは少し違った感覚を味わえました。

さて、結果から言うと今回の大会はひどいものでした。
簡単なところで計算ミスをしてピースを落としそうになったり、甘い考えで手を指してしまったりと全体的に集中力不足でした。成績は2勝5敗で2.0/7.0、3日目、4日目は1勝もできないという有様でした。
しかし、FIDEレートがそこそこ高かったおかげで、1R目でなんと中国のWGMであるNi Shiqunさんと対局するという良い経験ができました。

この記事ではその対局について書いていこうと思います。
R. Mitsui - S. Ni

1.e4 e5 2.Nf3 Nf6 3.Nc3 Bb4 4.d3 d6 5.Be2 0-0 6.0-0 c6 7.a3 Ba5 8.Bg5 h6 9.Bh4 Nbd7
オープニングはペトロフ・ディフェンスの変化に詳しくないのでスリーナイツにしました。相手がWGMということもあり少々気圧されていた僕は、積極的な駒の交換を避けできるだけ無難に駒を展開しようとしました。そして白マスビショップはバッドビショップであるものの、とりあえずナイトをf5に持っていってキングへの攻撃に参加させようと考えました。
image1.png

10.Qc1 Re8 11.Nd1 Nf8 12.Ne3 Ng6 13.h3?
黒がナイトをg6に持ってくるという割とよくある手を全く考えていなかった僕は、今は無理でもいずれグッドビショップである黒マスビショップを安全な場所(h2)まで持っていく手順を行うためh3を指しました。しかし、ここにも見落としがあり、時計を押した直後に自分のミスに気づきました。
image2.png

13.… Nxh4 14.Nxh4 Nxe4! 15.Nef5 Ng5 16.Qe3
14手目でワンポーンを損した僕はその分だけでも展開を早めようとします。後から考えると、黒は十分守りを固める余裕があって白が無理に攻めても守れるので、白は15.dxe4として白マスビショップをアクティベートするべきだったでしょう。16手目もクイーンをわざわざ黒のルークの前でかつ狭いところに持っていくよりは、Bg4などで不安定なf5のナイトを補強するべきだったでしょう。
image5.png

16.d5 17.Bg4 Bc7 18.Rae8 Ne6 19.Nf3 Nf4 20.N3h4??
何を考えたのか、ここで僕はナイトを一手前の場所に戻して完全な手損、それどころか状況がより悪くなるような手を指してしまいました。確かこのときg3としてナイトを追い払いたいがh3のポーンが落ちてしまう、とか考えていました。ちょっと考えればわかりますが、そんなことは全くないです。g4のビショップの働きが全く見えておらずそのように思いこんでしまったのです。気圧されていたのがワンポーンダウンで悪化し、半ば投げやりに指していたのが原因でしょう。この手が致命的な手となりました。
image3.png

20. h5 21.Bd1 g6 22.Qg3 Kh7 23.Ne3 e4! 24.Kh1Nxd3 25.f4 Nxe1 26.Qxe1 d4 27.Nc4 Qd5 28.b3 b5 29.Nd2 e3 30.Ndf3 Bxf4 31.Be2 Be6 32.Bd3 a6 33.Qe2 Kg7 白投了
盤面をならべるとわかりますが、白は大分きつくなっています。駒損、ポーン形の悪さ、スペースの狭さ。良いところが一つもないのです。あとは隙なく攻められ投了しました。




最初に書いたようにこの時の僕は集中力に欠け、読み落としや思い込みなどで思考の幅を狭めていました。敗因は完全に僕にあり、WGMの力の一端しか見ることができませんでした。しかし、WGMのNiさんはこの棋譜を見てわかるようにどの瞬間をみても綺麗かつ堅固な守りを築いており、攻めに関しても決して無理はせずピースの事故死など起きえない安定感さえ感じました。今回WGMと対決できたことで自身の未熟さをひしひしと感じました。この敗北を忘れずに自分の実力向上の糧とできるようにこれからも努力したいと思います。

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